みらいハイスクール

みらたび2024 in Summer 実施報告レポート

今年7月下旬~8月上旬にかけて、みらいハイスクール共創校同士で行う短期越境企画「地域みらい旅(以下、みらたび)」が実施されました。 今回の夏の旅では、共創校のうちの7校から計26名の生徒が参加し、各地で学校横断での学びの旅が展開されています。普段の学校の友人とはまた違った仲間たちとの旅をすることで、新しい友人ができることはもちろん、新たな視点や価値観に触れられることはこの旅の醍醐味です。

※みらいハイスクール共創校に在籍する生徒なら誰でも参加することができ、事務局から参加費や旅費交通費の補助されています。

 

本記事では、この夏に開催されたみらたびのうち、北海道大空町・島根県隠岐の島町・広島県大崎上島町にて開催された旅の様子をご紹介します。

 

 

【みらたびin大空町】

 

北海道大空町及び北海道大空高等学校が受入れ地となったみらたびは3泊4日で行われ、工程は以下の表のとおり。

 

1日目

移住定住ハウスへ

オリエンテーション開催

2日目

“働く目的”を考えるワークショップ

地域交流タイム

学校企画!学校へ宿泊してみよう!

3日目

知床・阿寒・屈斜路湖へ

地域探究タイム

4日目

プレゼン資料作成

グループ発表会

全他発表会

 

みらたびin大空町には、共創校の生徒だけでなく先生も旅に参加しています。引率者としての参加ではなく、先生自身も生徒と一緒になって越境体験をするというものです。参加された先生がどのように感じたのか、参加した先生に感想を伺ってみました。

 

<隠岐島前高等学校の先生のコメント>

大空高には自由さがあって、その自由さの中で、生徒が自分たちで責任を考えながら行動するというスタイルが印象に残っている。みらたびの参加生徒の表情が明るく、自分たちが自分たちの意志で学びに行った感が感じられた。あれだけ笑顔だったのはそれを表していると思う。

みらたびに参加したことで、「生徒自身に考えさせる」ということの重要性を感じたし、自分自身も熱量をもって頑張らなきゃいけないと感じる。学校のルールと当たり前に迎合している自分がいたと思うが、自分の思いを押し殺すのではなく、時代に合わせてチャレンジしていくことが必要だと改めて感じる機会になった。周囲の先生には、外というところにどんどん出て行ってと伝えたい。外に出ることで、自分の考え方や学校の考え方が違うということを肌で感じるいい機会になるし、自分の知見や学びが広がっていくと思う。

 

 

【みらたびin隠岐の島町】

 

島根県隠岐の島町及び島根県立隠岐高等学校が受入れ地となったみらたびは2泊3日で行われ、工程は以下の表のとおり。

 

1日目

蕎麦打ち体験

隠岐自然館見学

地域の人との交流タイム

2日目

船で海釣り体験

海辺で昼食と休憩

探究活動タイム

自分たちで釣った海の幸でバーベキュー

3日目

振り返りワークショップ

お別れセレモニー

 

みらたびin隠岐の島町には全国の4校からそれぞれ生徒が参加しました。参加した生徒たちが旅を終えてどのようなことを感じたのかお聞きしてみました。

 

<島根県立島根中央高等学校から参加した生徒の声>

海の雄大さや隠岐の地形に感動したし、自然に触れることでみんなの表情が豊かになって、心を開きやすくなった。初めての経験がほとんどで、いろいろな学びを得られ、振り返りもしっかりとできて、より旅の意味が深まったと感じた。なるようになる、と大らかになれたと思うし、今まで背を向けていたような部分と直面して、変わろうと思えた。挑戦することで、自信がついたり新しい自分になれたりすると感じることができた。

 

<宮崎県立飯野高等学校から参加した生徒の声>

隠岐の島親さんが銭湯に連れて行ってくれた車の中での時間が印象的。初めての土地で初めて会うメンバーとの旅で、心配に感じていたことが多くあったけど、島親さんに相談したときにアドバイスをくれたり、落ち着かせてくださった。この旅に参加してみて、地元から抜け出せないとできない体験があると感じたし、意外と初めての人にも自分から話せるようになったと思う。

 

 

【みらたびin大崎上島町】

 

広島県大崎上島町及び広島県立大崎海星高等学校が受入れ地となったみらたびは2泊3日で行われ、工程は以下の表のとおり。

 

1日目

島内巡り

島の仕事図鑑(大人にインタビュー・図鑑作成)

カレー作り

2日目

櫂伝馬体験

「伝統とは何か」を考える当たり前ワークショップ

未来の選択肢を生み出せ!クイズ

夕食後櫂伝馬練習見学

3日目

大崎海星高プロジェクト発表会

高校生同士でインタビューしあう仕事図鑑ワークショップ

 

今回のみらたびin大崎上島町には、本活動に助成をしてくださっている日本財団の方にも参加をしていただいており、参加後にコメントを頂きました。

 

<日本財団 溝谷美音様よりのコメント>

参加している高校生たちの期待に満ちた表情と、携わる大人のパワーあふれる姿に大いに感化された2日間でした。 高校生自身がつくる、高校生のための、未来を見つける旅。そこに関わる全ての方が参加者のために全力で、 2日間でなにかを見つけた人も、まだまだ悩んでいる人も、きっと心に残る繋がりを得たのではないかと思います。 この繋がりの連鎖がずっと続いていけばいいなと心から思う、そんな旅でした。

 

 

以上3つの旅が行われました。次回は、10月下旬に「みらたびin東京」が開催予定で、ドルトン東京学園(調布市)が受入れをして下さる予定です。各地から高校生が東京へ集う旅、楽しみですね。

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